お歳暮は、その年一年の感謝の気持ちと敬意を込めて贈る季節の贈り物です。

季節の贈り物であることから、それに添える手紙にはたとえ親しい間柄でも時候の挨拶は欠かせません。

一年間お世話になった御礼と、来年のお付き合いを願い、相手の健康や繁栄を祈る言葉を記すとともに、品物の内容・送った理由・発送した日・到着予定日などを書き加え、押し付けがましい表現にならないよう配慮することも大切です。

お歳暮を贈る時期

お歳暮を贈る時期は、12月初旬~20日頃までが一般的とされています。発送が遅れた場合や事情により時期をずらす場合は、慌しい年末を避け、年明けに「御年賀」として送りましょう。松の内を過ぎて送る場合は「寒中御見舞い」として贈ります。

添える手紙はその時期に応じた話題を盛り込み、明るい表現を心がけましょう。

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お歳暮の送り状(添え状)@文例

改まった相手へ

拝啓 年の瀬もいよいよ押し詰まり、何かとご多忙の日々をお過ごしのことと存じます。
 日頃は、公私に亘り多大なるご配慮にあずかり、心より御礼申し上げます。
 つきましては、本年の言葉に尽くせぬ感謝の気持ちを込めまして、心ばかりの品を別便にてお送りいたしましたので、ご笑納いただければ幸甚に存じます。
 ご家族の皆様おそろいで幸多き新年を迎えられますようお祈り申し上げますとともに、来年も変わらぬご指導の程、宜しくお願い申し上げます。
 略儀ながら、書中をもちまして歳末のご挨拶申し上げます。

敬具 

令和○年○月○日

親しい相手へ

○○様
 師走を迎え、何かと気忙しい毎日ですが、ご家族の皆様にはお変わりございませんか。
 おかげ様で、こちらも一同、無事に暮らしております。
 本日は、日頃の御礼と歳末のご挨拶代わりに、○○を別便にてお送りしました。心ばかりの品物ではございますが、ご笑納いただければ幸いです。
 寒い日が続きますが、どうかお身体を大切に、皆様おそろいで輝かしい新年をお迎えください。
 右、まずは歳末のご挨拶まで。

○○(署名)

令和○年○月○日

ビジネス用

謹啓 師走の候、貴社ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
 平素は、格段のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
 この一年、無事に事業を展開させることができましたのも、ひとえに、貴社をはじめ、皆様方のご支援ご助力の賜物と存じ、深く感謝いたしております。
 つきましては、本年、多大なるご厚誼ご鞭撻を賜りました御礼と、歳末のご挨拶を兼ねまして、ささやかな品をお送りいたしました。
 本来ならば、直接お伺いしてご挨拶申し上げるべきところ、誠に失礼とは存じますが、ご受納下さいますれば幸いに存じます。
 年末ご多忙の折、皆様には何卒ご自愛の上、幸多き新年を迎えられますよう祈念いたしております。
 来年も、ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

謹白 

令和○年○月○日

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