お礼状、挨拶状、お祝い、お見舞いなど、全ての手紙において出す時期を逃さないことが礼儀です。

例えば、お祝いの手紙は相手に一番喜んでもらえる時期に、お礼状は感謝の気持ちが一番伝わる時期に、つまり、できるだけ早い時期に送るのが良いと言えます。

しかし、たとえ旬の時期を過ぎたからといって出すことが失礼になるとは言えません。時期を過ぎた場合は、遅れたことへのお詫びの言葉を添えて送るようにしましょう。

また、お見舞いの手紙などは、基本的に知らせを聞いたらすぐに書くことが望ましいですが、状況によっては相手が落ち着いた頃を見計らって送ると良いでしょう。大変な時期に気遣いをさせないよう、また、不幸を予期していたかのような印象を与えないよう配慮することも大切です。

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手紙を送る時期の目安一覧

※下記の表は大まかな目安一覧です。「用途別マナーと文例・例文集」の各項目も参考にしてみてください。

季節の挨拶状
年賀状 1月1日(元日)~1月7日(松の内)まで
寒中見舞い 1月8日(松の内を過ぎて)~2月4日(立春頃)まで
余寒見舞い 2月4日(立春)~寒さの続く頃まで
暑中見舞い 梅雨明け~8月7日(立秋頃)まで
残暑見舞い 8月8日(立秋)~8月末頃まで
喪中欠礼 11月下旬~12月中旬まで
一般通知・挨拶状
結婚報告 結婚式や新婚旅行、または入籍日から数えて1ヶ月以内
出産報告 年賀状・寒中見舞い・暑中見舞いと兼ねて送るのが一般的
転居・引越し通知 遅くとも転居後1ヶ月以内
転勤・転任通知 急な転勤を除き、できるだけ移動前に
転職・退職通知 退職後すぐに
案内状・招待状
結婚式・披露宴 挙式の1ヶ月前まで
その他 開催日の約2週間前まで(遠方の場合は1ヶ月前まで)
祝い状
祝い事を知ったらすぐに(贈り物をする場合、贈り物だけが先に届くことのないように)
送り状
贈り物が先方に届く前に
お礼状
贈り物のお礼 できるだけその日のうちに(最低でも2~3日以内)
お世話になったお礼 できるだけその日のうちに(最低でも2~3日以内)
頼み事のお礼 できるだけその日のうちに(経過報告を兼ねて経過の節目毎に)
お見舞いへのお礼状 ある程度体調が落ち着いてから
依頼状
返事の期限や準備期間を要する場合は特に、できるだけ早く
詫び状
できるだけその日のうちに(最低でも2~3日以内)
断りの手紙
相手の都合に配慮し、できるだけ早く
お見舞い
知らせを聞いたらすぐに(大変な時期に気遣いをさせたり、不幸を予期していたかのような印象を与えないよう注意)
弔事の手紙
死亡通知(葬儀の知らせを兼ねる)
葬儀の日時が決定したらすぐ
死亡通知
(葬儀後に送る)
できるだけ早く
お悔やみ状 訃報を聞いたらすぐに
お悔やみ状への返信・お礼 葬儀を終えたらできるだけ早く
会葬礼状 葬儀の会場で返礼品と共に手渡す
法要の案内状 一ヶ月前までに(遅くとも3週間前までに)
忌明けの挨拶状・香典返し 忌明けの法要を終えたらすぐに

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