出産祝いの手紙は、友人や身内など、親しい間柄の場合は時候の挨拶などの前文を省き、ストレートにお祝いの言葉を述べても差し支えありません。
出産の無事を祝い、喜びを伝えるとともに、そのご家族へのねぎらいの言葉を添えるなどして、心温まる表現を工夫しましょう。
「男の子でよかった」「女の子でよかった」など、性別を差別するような表現は、たとえ先方の望み通りの性別の赤ちゃんが産まれたとしても、述べるべきではありません。尊い生命が誕生したことの喜びを素直に伝え、母子の健康を心から気遣い、思いやりのある手紙になるよう配慮します。
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出産祝い状@文例
文例1:改まった相手へ
謹啓 早春の候、皆々様におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
承りますれば、お嬢様がこのたびめでたく男の子をご出産されたとのこと、謹んでお祝い申し上げます。
母子ともにご壮健と伺い、なによりのことと安堵いたしました。ご家族の皆様のお喜びもひとしおかと存じます。
お嬢様には、何卒産後のご養生専一にて過ごされますようお願い申し上げますとともに、お子様の健やかなご成長と、皆様の更なるご多幸を心より祈念申し上げます。
謹言
令和○年○月○日
文例2:改まった相手へ
拝啓 紅梅の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
このたびは、奥様がご安産にて初めてのお子様をご出産されたとのこと、心よりお祝い申し上げます。母子ともに順調と伺い、安心いたしております。
○○様をはじめ、ご家族の皆様の喜びもひとしおかと存じます。
○○様ご夫婦のお子様ですから、きっと心優しい女の子に成長されることでしょう。
奥様には、どうか産後のお身体を大切になさいますようお伝えください。
末筆ながら、お子様の健やかなご成長と、ご家族の皆様の幸せを心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和○年○月○日
文例3:親しい相手へ
○○様
元気な赤ちゃんのお誕生、おめでとうございます。
母子ともにご健康との朗報、我がことのように嬉しく思い、また、安心いたしました。
本日、赤ちゃんの健やかな成長をお祈りし、ささやかながらお祝いの品を別便にてお送りいたしましたので、どうかお納めいただければ幸いです。
いずれ落ち着いた頃、赤ちゃんのお顔を拝見しにお伺いできますことを楽しみにしています。
○○様には、産後の肥立ちが早からんことを願っております。どうかお身体を大切に。
まずは書面にてお祝い申し上げます。
○○(署名)
令和○年○月○日
文例4:親しい相手へ
○○様
雨に映える紫陽花の花も美しく、爽やかな季節となりました。
このたびは無事のご出産、おめでとうございます。そして本当にお疲れ様。お父さんになった○○様も、さぞかしお喜びのことでしょう。
産後の休養は大切といいます。どうかご無理をなさらずに、愛らしい赤ちゃんのおそばでごゆっくりお休みください。
落ち着きましたら、是非お祝いに伺わせていただきたく、楽しみにしています。
まずは書中にてお祝いまで。
○○(署名)
令和○年○月○日
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