借金・借用依頼を断る手紙では、相手の方が窮地にいることを忘れず、それでも断らなければならない理由を明確にします。

言い訳がましくなったり曖昧な表現になったりしないよう、はっきりと伝えることが大切ですが、強い口調で拒絶し、相手を傷つけてしまわないよう、相手の心情を思いやることも大切です。

できることなら力になってあげたかったことや、力になれない自分の無力さを詫びる言葉とともに、頼ってくれたことへの感謝の気持ちを書き添えて、やわらかな文面になるよう配慮しましょう。

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借金・借用依頼の断り@文例

文例1:借金の依頼を断る

拝復 ○月○日付けの貴信、確かに拝受いたしました。ご窮状、お察し申し上げます。
 ほかならぬ○○様のご依頼ですので、なんとかお力になりたいとは存じますが、私どもも、住宅ローンの支払いの他、長男の大学進学を控えての度重なる出費で、ご用立てできるほどの経済的な余裕がございません。
 ご相談いただきながら何のお役にも立てず誠に心苦しくはございますが、事情をご賢察のうえ、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
 本件につきましてはお力になれませんが、他にお役にたてることがございましたらいつでもご遠慮なくお申し付けください。
 良い方策が見つかりますよう、心よりお祈りいたしております。
 まずは書中をもちまして、ご依頼のご返事とお詫びを申し上げます。

敬具 

令和○年○月○日

文例2:借用の依頼を断る

復啓 お手紙拝読いたしました。
 ○○様のご事情を伺い、なんとかお役に立ちたいとは存じますが、あいにく△△は、現在ほかの方にお貸ししておりますため、不本意ながら今回はお断りせざるをえない状況です。
 せっかくお頼りくださいましたのにご期待に沿うことができず、誠に申し訳ございません。さぞご失望のこととは存じますが、悪しからずご了承くださいますようお願い申し上げます。
 △△は、○月○日頃ご返却いただける予定ですので、以降、必要な機会がございましたら、その際はどうぞご遠慮なくお申し付けください。
 まずは書中にてお詫びかたがたご返事申し上げます。

敬具 

令和○年○月○日

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