連帯保証人や身元保証人は、よほど信頼がおける相手でない限り承諾しづらいものです。

とはいえ、信頼できないからといった理由は、どんな表現を用いても述べるべきではありません。相手に理由をこじつけるのではなく、自分自身に断らざるを得ない理由があることを伝え、今後の関係をより良く保つ文面を心がけましょう。

相手の現況を察して同情するとともに、自分の非力さを詫びる一文を必ず書き添えて、穏やかで温かな印象になるよう配慮します。

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保証人依頼の断り@文例

文例1:連帯保証人の依頼を断る

拝復 ご書状、拝読いたしました。
 ご依頼いただきました連帯保証人の件について、誠に申し訳ないことでございますが、ご辞退させていただきたくご返答申し上げます。
 ほかならぬ○○様のご依頼ですので、ご事情をお察し申し上げ、なんとかお力になりたいとは存じますが、我が家では、妻も出産を控えて退職したばかりでございますし、私の今現在の収入でそのような重責を担う自信がありません。
 このような大事なときにお力になれず誠に心苦しく存じますが、事情をご賢察のうえ、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
 本件につきましてはお力になれませんが、次回お役に立てることがございましたら、ご遠慮なくご相談いただきたく存じます。
 まずは書中をもちまして、ご依頼のご返事とお詫びを申し上げます。

敬具 

令和○年○月○日

文例2:身元保証人の依頼を断る

拝復 お手紙拝見いたしました。
 このたびは、ご令息○○様のご卒業・ご就職、誠におめでとうございます。
 さて、ご依頼いただきました身元保証人の件ですが、誠に申し訳ないことでございますが、ご辞退させていただきたく、お詫びを申し上げる次第です。
 ご存知のとおり、私には結婚して○年になる妻がおり、保証人といった重要なお役目は決して引き受けないことを硬く誓い合って共に歩んでまいりましたゆえ、貴兄だけというわけにもまいりません。
 日頃のご恩に報いるべき好機にこのようなご返事しか差し上げられず誠に心苦しく存じますが、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
 本件につきましてはお力になれませんが、次回お役に立てることがございましたらいつでもご相談ください。
 適任者が見つかり、○○様が実社会で大いにご活躍されますことを、心よりお祈りいたしております。
 まずは書中にて、ご依頼のご返事とお詫びを申し上げます。

敬具 

令和○年○月○日

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