お悔やみ状へのお礼の手紙は、葬儀を終えたらできるだけ早く送ることがマナーです。葬儀後に届いたお悔やみ状に対しても、手紙を読んだらできるだけ早く返事を書きましょう。

お悔やみのお礼状では、時候の挨拶などの前文は不要です。故人の氏名を明記し、お悔やみの言葉やいただいた香典等へのお礼を伝えるとともに、今後のお付き合いを願う一文を書き添えます。

もともとお悔やみ状へのお礼の手紙は、句読点を使わないことがマナーとされていましたが、近年ではそれほど意識されなくなっています。

お悔やみ状に香典が同封されていた場合のお礼

香典返しは、忌明けの四十九日以降に送るのが一般的とされています。かといって、それまでの期間を音沙汰なく過ごすことも失礼です。

葬儀に参列した方へ会葬礼状を手渡すのと同様、まずはお悔やみ状に対するお礼の手紙を送り、忌明けの四十九日以降に改めて香典返しをするようにします。香典返しをしない場合においては、忌明けの挨拶状にその旨を書き添えます。

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お悔やみ状への返信・お礼@文例

文例1

このたびは亡父○○の逝去に際しまして ご懇切なご弔慰のお手紙と過分なるご香料を賜り 厚く御礼申し上げます
○○様には 生前大変お世話になりましたこと 父になりかわりまして 改めて御礼申し上げます
私どもも温かいお手紙に励まされ おかげ様で葬儀もとどこおりなく相営むことができました
生前のご厚情に深謝申し上げますとともに 今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
略儀ながらまずは書状にて御礼申し上げます

令和○年○月○日

文例2

このたびは亡母○○の永眠に際しまして、お心のこもったお悔やみを賜り、心より御礼申し上げます。
 ○○様の温かいお言葉に私どもも励まされ、葬儀もとどこおりなく執り行うことができました。
 長期にわたる入院生活の中で、○○様とともに過ごした学生時代の思い出を幸せそうに語りながら、最期は家族一同に見守られ、安らかに息を引き取りました。
 亡母になりかわりまして、生前のご厚情に深謝いたしますとともに、今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
 略儀ながらまずは書中にて、御礼申し上げます。

令和○年○月○日

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