忌明けとは、服喪の期間を終え、遺族が日常生活に復帰することを言います。一般に、仏式では四十九日、神式では五十日祭をもって忌明けとしますが、近年では、仏式で三十五日、神式で三十日祭をもって忌明けとする場合もあるようです。

忌明けの法要を終えたら、法要を終えたことを報告するとともに葬儀の際のお礼を記述し、挨拶状を送ります。忌明けの挨拶状は、香典返しを兼ねることが多く、香典返しの品に添えて送ることが一般的です。香典返しをしない場合は、その理由を書き添えて挨拶状を送りましょう。

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忌明けの挨拶状・香典返し@文例

文例1

謹啓 亡父○○儀 葬儀に際しましては ご懇篤なるご弔詞ならびにご厚志を賜り 厚く御礼申し上げます
おかげをもちまして 本日
○○院○○○○○居士
七七日忌法要を滞りなく相営みました
つきましては 供養のしるしに心ばかりの品をお送りいたしましたので 何卒ご受納くださいますようお願い申し上げます
本来ならば拝眉のうえご挨拶申し上げるべきところ 略儀ながら書状をもちまして 謹んでご挨拶申し上げます

謹白 

令和○年○月○日

文例2

拝啓 新緑の候 皆様におかれましてはますますご清栄のことと拝察申し上げます
亡母○○の葬儀に際しましては ご丁重なるご厚志を賜り 謹んで御礼申し上げます
おかげをもちまして 本日 満中陰の法要を相営み忌明仕りましたこと ご報告申し上げますとともに 生前賜りましたご厚誼に対し 改めて御礼申し上げます
つきましては 供養のしるしに心ばかりの品をお届けいたしましたので ご受納いただければ幸いに存じます
略儀ながら書中をもちまして ご挨拶申し上げます

敬具 

令和○年○月○日

文例3

文例3(団体等への寄贈、遺児の教育費にあてる、などの理由で香典返しをしない場合)

謹啓 亡夫○○儀 永眠に際しましては ご多用中にもかかわりませずご丁重なご弔詞ならびにご香料を賜り 心より御礼申し上げます
おかげ様で 本日
○○院○○○○○信士
四十九日法要を滞りなく相営みました
なお 甚だ勝手を申しますが 皆様から賜りましたご厚志につきましては 故人の遺志により ○○○へ寄贈いたしましたこと 何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます
右 略儀ながら本状をもちまして御礼かたがたご挨拶申し上げます

謹言 

令和○年○月○日

○○○○○

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